消えたというのは嘘だが、メジャージャンルではなく、マイナー中のマイナーだった。セミドロップハンドルという言葉も消えちゃっているし、そういうものか。
ランドナーが無い!
のんびりとしながら快適なスピードが出るランドナーの乗り味は実際は忘れてしまっていたはずだけれど、なんとなく体に染み付いていて、ああいうのが欲しいなとスマホで検索してみたのだけれど…現代社会では既にランドナーなんてジャンルが(ほぼ)なかった。ああ、カーボン、アルミの時代にクロモリのランドナーに乗るということは、皆がiPhone握りしめている時代に緑の公衆電話を使うようなものだったのか。
クロモリのランドナー
まあ、全くないわけでもなくて、丸石が出している。
エンペラーツーリングマスター(丸石サイクル公式ページより)
これよ、これ!エンペラーって昔からあった名前のはず、記憶にある気が。昔感出ててほんとこれという感じ。色がもっと輝きをなくすと当時感が蘇る気がする。
アラヤのこれとかも、雰囲気良い。しかし、色が更にオシャレになっていて、違う気がする。メタリックだとしても当時のはもっとなんというか、オシャレ感がなかったはず。
RAN SWALLOW Randonneur(ARAYA公式ページより)
そして、ネット検索の指先は、ラレーに行きつく。もし今買うなら、これだ!と直感的にはなった…のだが。
RFC Radford Classic(RALEIGH公式ページより)
ラレーは元々名前は知っていた。街中でちょくちょく見ては古い感じで良いルックスだなと思って見ていたから。それだけ訴求力があるということ。ノスタルジーを誘うような塗装の色が「ほら!オトナになった今だからこそ、こういうの欲しいだろ!」という意図がバレバレなんだけど、そこにホイホイ釣られてしまう感じ。ただ、ハンドルがフラットバーなのが…飴色のブラケットカバーのドロップハンドルが欲しいところだな。これは交換すれば良いのだから良いとして、これもやはり塗装がオシャレすぎる。
ついでに当時モノの旧車も検索してみた
オークションサイトに今も普通に出ている。ただ、できるならば欲しいツノダGRAND PRIXは、あまり出ていないし、乗っていたのと同じ色で同じモデルだと思われるのは、見当たらなかった。1つ上のシマノ600で同じ年、同じ色と思われるモデルは見つけたけれど。GRAND PRIXではなくとも、当時モノのランドナーを見ると、やはり塗装がね、今のと比べるとどこかモッサリしている。ペイントって感じの。その質感が欲しいのだけれど。まあ、高級感に欠けるということだから、今の新車であえてそうすることはないのは分かります。
今はクロスバイクに乗っているが、ランドナーの乗り味は忘れていない
またクロモリのホリゾンタルフレームを忘れてはいない。クロスバイクを乗って次に進みたくなったら、ロードバイクではなくランドナーの道に進むと決めている。原点回帰として。
まあ、クロモリは柔らかいとか言われているが、比較の話であって、最初になった時は、やはりお尻痛かった。すぐに慣れたけれど。ただ、舗装の悪い道でハンドルを取られるような感じになったことはないから、やはりフロントホークもアルミの自転車の硬さは、過去クロモリに乗っていた身体には未知のものだった気もする。怖かったから。まあ、タイヤの太さや空気圧のこともあるから一概に言い切れないけれど。