ぽたり途中で茶の旅

〜 ゆっくりポタリングとお茶しましょう。追い抜く際は右側を 〜

ロードマンって何であんなに人気だったのか?

私は兄が乗っているランドナーの美しさを認識していたからか、そもそも選択の余地が無かったためか、ロードマンが良かったという気持ちはないが、兄はロードマンが欲しかったらしい。気持ちは分かる。

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異端児の中の共通認識

多くがスカイランサーみたいなサイクリング車と呼んでいた自転車を買う中、ドロップハンドルの自転車を選ぶのはそもそも異端児ではある。しかし異端児の中では、選択肢はロードマン一択みたいなことがあったようだから。そう考えると異端児でも何なもなくて、やはりそういうトレンドなんでしょうね。集団の中に一定割合発生する跳ねっ返り。大体中学生になる時に大人用自転車を買ってもらうことになり、その時選ぶのだから、まだまだ子供の感覚が残る。だから、"完全に大人"の感覚ではなく"少し大人"の感覚で自転車を選ぶことになる。こういう時に、いきなりカラフルなデザインのランドナー、スポルティーフは選択しない。それはちょっと気取ったヤツの選択肢。そもそも中高生の自転車購入には、通学用自転車というニーズもあって、そこではやはり黒や地味な色が好まれる。派手な赤、青、緑、オレンジのような色は好まれない。黒がベースのスカイランサー等が選ばれるのは、まあ分かる。派手な色の代わりに代わりライトやシフトレバーのメカニカルなギミックで所有欲を満足させるのだろう。しかしその中に少しませた子供もいて、そういう子の受け皿が、ロードマン等のスポーツ車だったのだろう。

ロードマンの魅力

男子は黒のサイクリング車と相場が決まっていたところに、カラフルな色のロードマンが魅力的に映るのはどの子にもあったのではないかな。あと、ほっそいタイヤ。これは速そうに見えるから、男子が飛びつきたくなるのは当然。黒のサイクリング車とは違うぞというのが、見た目で一発で分かる。そりゃあ魅かれるわ…これをサイクリング車と並んで選択肢に入れる価格として提供されれば、魅かれる子は多かっただろう。ただ、親に言われて黒のサイクリング車にした子も多いと思うが。

しかし私はロードマンには魅かれなかった。タイヤの細さが象徴する速さより、ゆっくり楽に、しかし漕いだ分だけちゃんと走ることに魅力を感じたから。細いと危なそうというのは直感でわかるし。そもそもスピード出したら危ないしと考えるタイプなので。ということで、何でそんなにロードマン一択みたいになるのかと思ってた。

兄の自転車がロードマンではない訳

単純に近所の自転車屋がツノダ系列だったからというだけ。それだけ。昔はそういうものだった。価格的にはロードマンの方が安かったみたいだし。しかし、記憶がないのだが、私が最初に乗ってたのは、ブリヂストンのベルレックス。あれ?何で?ブリジストンならロードマン買えばよかったじゃん?ん?覚えていないけれど何か理由があるのだろう。兄が買ってから4年で何が変わったのか?近所の自転車屋が廃業したのか?いや、そうなるとメンテナンスしてもらっていたはずで辻褄が合わない…謎というか記憶してないだけというか。近所の自転車屋がブリジストンも始めたということかなぁ。

ひょっとして…

ロードマン人気ってうちの周りだけの局地的人気だったのだろうか?そんな気もしなくもない。自転車製造会社はそれほど大きな会社じゃないと思うから。当時は色々なメーカーが乱立していたし。ロードマン人気もローカルな話だったのかな。近所にツノダがあったというのも、日本国内では珍しいことなのかもしれないな。